諸星 大二郎
いつもの帰り道、ふと地下街の違う通路へ足を踏み入れたサラリーマン。それが悪夢の始まりだった。東京駅の複雑な地下街で彼は道に迷い、出口が見つからない。時間だけが過ぎ、焦りと絶望が募る中、彼は地下街で一ヶ月も彷徨い続ける世捨て人のような男と出会う。果たして彼はこの巨大な迷宮から脱出できるのか。現代社会の不条理な恐怖と、都市に潜む異様な世界を描き出す、諸星大二郎が贈る珠玉の短編集だ。