押見修造
あの頃、青春の片隅に置き去りにしてきた、忘れられない「とてもエロい顔の女の子」がいた。押見修造が描く『日下部さん』は、そんな記憶の奥底に眠る感情を呼び覚ます物語だ。主人公の心に深く刻まれた彼女の存在は、単なるエロティシズムを超え、青春時代の孤独や葛藤、そして抗いがたい魅力を鮮烈に映し出す。読者は、彼女との出会い、そして彼女が象徴する内面の揺らぎを追体験することになるだろう。押見修造ならではの鋭い心理描写が光る、切なくも官能的な青春ドラマだ。