松本 次郎
夜ごと愛美の部屋に忍び込む謎の男。彼は自らを「ピーターパン」と名乗り、愛美を奇妙な王国「ネバーランド」へと誘う。そこは人間の欲望が生み出した場所だ。苦痛やしがらみから解放され、本能のままに生きられる自由な世界が広がっていた。現実の嫌なことや面倒な毎日を忘れさせてくれる楽園。しかし愛美はネバーランドでの生活の中で、人間として生きることの価値を問い始めることになる。圧倒的な筆致で描かれる、ダークで幻想的なネオ・ピーターパンストーリーだ。