河井 克夫
文政の江戸を舞台に、若き浮世絵師・歌川国芳が駆け巡る奇想天外な物語だ。幽霊、怪獣、猫又といった摩訶不思議な存在が次々と現れ、国芳はそれらを題材に絵筆を振るう。時には歌舞伎役者の尾上菊五郎と組んで美人画の錦絵勝負に挑んだり、時には大川に現れた巨大な怪獣を追いかけたりと、騒動は尽きない。葛飾北斎や歌川広重といった江戸のスターたちも巻き込み、史実とワンダーが入り混じる賑やかなドタバタ劇が繰り広げられる。ポップでどこか愛らしい国芳の活躍に、江戸の町も大騒ぎだ。