日々曜
人類が滅亡した世界を、一体のロボットが旅している。彼の名はアルス。その目的は、生き残った人々の「未練」を断ち切り、優しく「殺す」ことだ。荒廃したディストピアで、アルスは様々な人間と出会い、彼らの抱える後悔や願いに触れていく。そして、彼らの最期を見届けるたびに、アルス自身もまた「人間」という存在を知っていくのだ。出会いと別れを繰り返す中で紡がれる、儚くも美しい終末紀行。これは、命の尊さと哀しさを描く、心揺さぶる物語である。