伊藤潤二
「ごめんなさい、ごめんなさい……」転校生・阿澤夕馬は、些細なことでも過剰なまでに謝り続ける奇妙な少年だ。彼の謝罪は次第に周囲の人々を奇妙な快感へと誘い込む。しかしその裏には恐ろしい秘密が隠されていた。夕馬は悪魔と契約し、謝罪することで人間を「溶解」させてしまうのだ。さらに史上最凶の妹・ちずみも登場し、兄妹の現れる場所では次々と不可解な恐怖が巻き起こる。日常に潜む違和感が、やがて脳髄を溶かすような狂気へと変貌していく。伊藤潤二が描く、戦慄とユーモアが入り混じる唯一無二の溶解ホラーだ。