たーし
刑期を終え社会の波に乗れない男、居場所を見失った男、堅気にも極道にもなりきれない男たち。たーしが描く『おちこぼれ』は、そんなアウトローたちの人生を鮮烈に描き出すオムニバス作品だ。刑務所から出たばかりの原口英樹、散り際を見失った香田平造、妻と生きる道を選んだ緒方宗一、そしてヤクザとカタギの狭間で揺れる鈴木武利。彼らはそれぞれの葛藤を抱えながら、現代という時代に取り残されていく。社会の底辺で生きる男たちの哀愁と意地が胸に迫る、珠玉の極道哀歌である。