十森ひごろ/空もずく
戦乱の世、樹木暦1294年。戦争を嫌い、楽師を夢見るラッパ手の少年リュカは、ある日「枝憑き」と呼ばれる異能に目覚めてしまう。頭に生えた枝が示すのは、音を“見る”という不思議な力。その能力を認められたリュカは、教皇領の「枝憑き」部隊の隊長として、否応なく戦いの渦へと巻き込まれていく。彼の使命は、強大な力を持つ「花冠」と呼ばれる枝憑きを倒し、自由を掴むこと。仲間たちと共に、リュカはラッパの音を武器に、過酷な戦場を駆け抜ける。戦争の悲惨さと異能が織りなす、予測不能な軍記ファンタジーだ。