塚田 ゆうた
海が見える穏やかな田舎町。本屋もレコード屋もないけれど、スマホで何でも手に入る令和の時代に、高校生のシャンハイとアイジが惹かれたのは、なぜか「紙の雑誌」だった。ZINEという言葉すら知らぬまま、見よう見まねで「雑誌のようなもの」を作り始めた二人は、奥深い沼へと足を踏み入れる。自分たちの「静かな革命」を巻き起こすべく、彼らは写真部のケイコを仲間に加え、誌面を充実させようと奮闘する。これは、閉塞感と初期衝動を武器に、自分たちの世界を広げていく文化系青春ストーリーだ。