つげ義春
海で泳いでいた少年が謎の「メメクラゲ」に左腕を噛まれた。静脈が切断され、死の恐怖に苛まれながら「イシャはどこだ!」と叫び、医者を求めて奇妙な漁村を彷徨い歩く。出会う人々は皆どこか要領を得ず、不条理な出来事が次々と少年を襲うのだ。現実と夢が入り混じるような世界で、少年は果たして医者を見つけられるのか。そして彼の腕はどうなるのか。つげ義春が描く、悪夢のような展開と独特のシュールな世界観が読者を深く引き込む、唯一無二の心理ドラマだ。