伊藤潤二/佐藤優/長崎尚志
「外務省のラスプーチン」と呼ばれた辣腕外交官・憂木衛は、北方領土問題解決に尽力する最中、突如として東京地検特捜部に逮捕される。身に覚えのない背任と偽計業務妨害の容疑。これは国策捜査なのか。密室の取調室で、エリート検事たちとの壮絶な心理戦が幕を開ける。検察は憂木を「落とす」ため、周囲の関係者を次々と逮捕。信頼していた仲間たちが次々と罪を認めていく中、憂木は孤立無援の戦いを強いられるのだ。外交の裏側と司法の闇をリアルに描き出す、息詰まる心理サスペンスだ。