文乃 ゆき
中学生の頃に突発性難聴を患い、周囲との間に壁を作ってしまった大学生の杉原航平。人との距離を置き、孤独な日々を送っていた彼が、ある日出会ったのは同級生の佐川太一だった。明るくまっすぐな太一は、航平の耳の事情を知ると、迷わずノートテイクのボランティアを申し出る。最初は戸惑う航平だったが、太一の飾らない優しさに触れ、閉ざしていた心が少しずつ開かれていく。不器用ながらも互いを思いやる二人の関係が、じんわりと心に染み渡るヒューマンラブストーリーだ。