荒川弘
都会の進学校で挫折した八軒勇吾は、寮があるという理由で北海道の大蝦夷農業高校へ入学する。そこは夢や目標を持つ農家の息子ばかりで、八軒は戸惑いながらも慣れない実習や家畜の世話に悪戦苦闘する日々だ。子豚を育てて食肉にする「豚丼」との出会い、個性豊かな仲間たちとの交流を通じ、命をいただくことの意味や農業の厳しさを知っていく。汗と涙と泥まみれの青春の中で、八軒は少しずつ自分なりの答えを見つけ出す。食と命の尊さを描く、心温まる酪農青春グラフィティだ。