やそたまお
舞台俳優・吉野を推す恵里香にとって、小劇場で輝く彼を観ることが日々の幸せだった。しかし、その平穏は突然破られる。推しがドラマデビューを果たし、一躍世間の注目を集め始めたのだ。世界に見つかってしまった吉野は、もう手の届かない存在になってしまうのか。恵里香は葛藤しながらも、眩しすぎる新たな“現場”へと推しを追いかけ飛び込むことを決意する。遠くて近い、推しとファンのリアルな関係性が丁寧に描かれる。推し活に全てを捧げる一人の女性の人生譚。共感と切なさが胸を締めつける、等身大の人間ドラマを体験できる作品だ。