著者/黒井 緑
もしも歴史に残る海戦をその目で見てきたかのように体験できたら? 黒井緑が贈る『七月の砲声』は、そんなロマンを叶える珠玉の短編集だ。日清戦争の幕開けを告げた豊島沖海戦、第二次世界大戦中のバレンツ海で繰り広げられた援ソ船団を巡る激戦。英国とドイツ、それぞれの視点から描かれる緊迫の攻防は、まるで自分がその場にいるかのような臨場感で迫る。近現代の海戦史を彩る全10編の物語は、知られざるドラマと兵士たちの息遣いを鮮やかに描き出す。歴史好きも唸る緻密な描写と、海戦のロマンが詰まった一冊だ。