かまた きみこ
成川滉は鎌倉時代から続く刀鍛冶の家に生まれた高校生だ。彼は生まれつき、人や獣の姿をした「刀の魂魄」が見え、会話もできる特殊な能力を持つ。刀鍛冶の家業には忌避感を抱きつつも、刀を研ぐことだけは気に入っている滉。そんな彼のもとには、名刀から妖刀まで、さまざまな刀が持ち込まれる。滉は刀の魂魄と心を通わせ、彼らが抱える過去の想いや不思議な事件に巻き込まれていく。刀の弱さや秘められた歴史、そして持ち主との絆が丁寧に描かれる、奥深くも心温まる和風ファンタジーだ。