さいとうたかを
人間とケンタウロスが共存する、どこか不思議で美しい世界。えすとえむが描く『equus』は、そんな世界で織りなされる様々な人間模様を切り取った短編集だ。日本の大学で普通の恋をする学生や、平安末期の武家社会で主従関係を結ぶ者たち、あるいは西欧の館で奴隷と主人となる関係性まで、時代も場所も超えて、人とケンタウロスの間に生まれる切なくも情熱的な交流を描き出す。彼らの出会いは時に甘く、時に苦く、そして扇情的に。種族を超えた愛の形を深く、そして繊細に問いかける、唯一無二のファンタジーロマンスだ。