高橋ツトム
「500万やるから俺を殺してくれ」ドヤ街で漫然と生きる少年・智は、隣室の元ヤクザ・瀬川から衝撃の依頼を受ける。戸惑いながらも、瀬川の言葉に潜む狂気に触れた智は引き金を引いてしまう。瀬川の遺言に従い、彼が殺した極道の忘れ形見に香典を届けるため、智は裏社会へと足を踏み入れる。そこで出会ったのは、女装の美青年・大悟とその幼い甥・魁也。図らずも彼らと行動を共にすることになった智は、追われる身となりながらも、新たな「家族」との絆を深めていく。人間の心の闇と、生きる意味を問う、高橋ツトムが描く魂揺さぶる青春逃走劇だ。