空気の底
完結
全2巻
「ちっぽけな地球の表面でうごめく人間たちの、欲望や絶望を鋭く切り取った短編シリーズ」――それが手塚治虫が描く『空気の底』だ。この作品集は、1968年から1970年にかけて「プレイコミック」に連載された、それぞれ独立した物語で構成されている。人種差別や人間のエゴ、愚かさを容赦なく描き出し、読者に深い問いを投げかける。ある物語では、白人将校が黒人兵の臓器を移植され、その事実を隠そうと奔走する姿が描かれ、また別の物語では、人類絶滅後の地球で自動生命維持装置によって育った男女の悲劇が紡がれる。SF、サスペンス、ホラーなど多様なジャンルを横断し、人間の心の奥底に潜む闇をえぐり出す。手塚治虫自身も「どれも長編になり得る要素をもっている」と語る、珠玉の傑作短編集だ。
ミステリー恋愛SF超自然
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青年都市悲劇ダークヒーロー