さいとうちほ
大正14年、北軽井沢。気性の荒い名馬バシリスを乗りこなすのは、子爵家の馬番の娘・もみじだけだった。彼女は子爵の甥・淡と運命的な恋に落ちるが、その愛は悲劇的な結末を迎える。時は流れ、舞台は1997年の現代へ。もみじの曾孫である彫刻家の卵・和泉朱夏は、バシリスの像を作り富と名声を得る野望を抱いていた。そんな朱夏が出会ったのは、淡の孫である青年実業家・翠川流都。過去の悲恋が現代に繋がり、二人の間に新たなドラマが紡がれていく。運命に翻弄されながらも強く生きる人々の姿を描く、壮大な愛のロマネスクだ。