浅野 いにお
「虹ヶ原」という町に広がる不穏な噂。小学校の同級生たちの過去と現在が交錯し、物語は複雑に絡み合っていく。 トンネルに潜む怪物、家族の秘密、そして大量発生する蝶。一見無関係に見える出来事が、やがて世界の終わりを予感させる新世紀黙示録へと繋がる。 少年少女たちの生きづらさや葛藤、人間の内面に潜む醜悪さが淡々と描かれ、読めば読むほど深淵な世界観に引き込まれるだろう。浅野いにおが「もう描けない」と語る、難解で美しい傑作だ。