タナカミホ
小学6年生の健は、親友の卓哉を交通事故で突然失い、深い悲しみに暮れていた。夏休みも心ここにあらずの日々。そんなある日、偶然見かけた一匹の蛍を追いかけ、古い切り株をくぐり抜けると、そこには自分の町とそっくりな、けれどどこか違う「蛍町」が広がっていた。そして、その世界で健は死んだはずの卓哉と再会する。そっくりなのに何かが違う二つの町を行き来しながら、健は卓哉との再会に喜び、そして戸惑い、ひと夏の不思議な冒険を体験していく。切なくも温かい、少年たちの友情と成長を描くパラレルワールドファンタジーだ。