CLAMP
雪深い山で男が出会ったのは、白き衣をまとった謎の女。彼女は「白姫」と呼ばれ、雪は白姫の涙だという言い伝えを男は語り始める。だが女は静かに否定し、人の子の悲しみが雪を呼ぶのだと告げる。これは、そんな白姫と雪にまつわる三つの悲しい物語だ。父の仇を追う少女と狼の奇妙な絆、約束の地で待ち続ける女の哀しい運命、そして愛ゆえに罪を犯す武士の末路。墨と筆で描かれた幻想的な世界観が、読む者の心に静かに染み渡る、美しくも切ないオムニバス作品だ。