坂本眞一/新田次郎/鍋田吉郎
孤独な青年・森文太郎は、転校初日に校舎の壁をよじ登るという無謀な行為に駆り立てられる。死と隣り合わせの体験が彼に「生きている」実感をもたらし、文太郎はロッククライミングの世界にのめり込んでいく。やがて、より高みを目指し本格的な登山へと挑む彼は、過酷な自然の中で己の限界と向き合い、仲間との出会いや別れ、裏切りを経験しながらも、ただひたすらに頂点を目指す。圧倒的な画力で描かれる雄大な山々の描写と、極限状態での人間の心理が深く掘り下げられた、魂を揺さぶる山岳ドラマだ。