萩尾望都
青い霧に包まれたバラ咲く村に、永遠の時を生きるバンパネラ「ポーの一族」が住まう。幼くして森に捨てられたエドガーと妹メリーベルは、その一族に拾われ、やがて自らもバンパネラとなる運命を受け入れる。しかし、愛する妹との別れ、そして尽きることのない孤独がエドガーを襲う。彼は同じく孤独を抱える少年アランを仲間に加え、二人で永い時をさまよい続けるのだ。美しくも哀しい運命を背負った少年たちの、時を超えた愛と喪失の物語が、耽美な筆致で描かれる不朽の名作である。