丸尾 末広
「最も苦しんだ者こそが天國の門を開く」丸尾末広の画業40周年を飾る衝撃作が登場だ。戦後の混乱期、汚穢と悲哀に満ちた最底辺の貧民窟で、今日を生きる混血の少年が描かれる。ナガサキとアウシュビッツを舞台に、宣教師と名もなき少年が織りなす惨たらしくも美しい地上の地獄絵図が展開する。第二次世界大戦下の強制収容所では、極限の苦痛の中で神の存在を問う物語が紡がれる。戦争がもたらす人間の極限状態を、丸尾末広ならではの圧倒的な筆致で描く、魂を揺さぶる漆黒のドラマだ。