福山庸治
弁護士の緑川は、あるアパートの住人立ち退きを依頼される。しかしその日から彼の日常は一変するのだ。不気味な顔をした「天使」の幻覚に悩まされ始める緑川。アパートの窓から、パソコンの画面から、ありとあらゆる場所から理不尽に出現する“天使”たち。彼らは一体何者なのか、なぜ緑川の前に現れるのか。現実と幻覚の境界が曖昧になり、じわじわと精神を蝕んでいく恐怖。福山庸治が描く本作は、読者を深淵へと誘う、不条理で幻想的なサイコホラーミステリーだ。