女性史研究家の忌部神奈は、宮崎で古代の妊婦の白骨を発見する。その遺体から「火中出産」の謎に迫る神奈は、自身の祖先である忌部氏と「カムナビ山」の繋がりを示唆される。神話や伝承の裏に隠された真実を追う彼女を、何者かが執拗に狙う。古事記や日本書紀に記された神話が、現代の事件と結びつくとき、神奈は命がけでその謎を解き明かしていく。緻密な考証とスリリングな展開で、女性たちの秘められた歴史と神話の深淵に迫る伝奇ロマンだ。