猫手三
元人気バンドマンの一発屋、坪井康男は冴えない中年として日々を過ごしていた。そんな彼がある日拾ったのは、目の見えない弱りきった子猫。全てに怯え物陰から出てこない猫だったが、康男のギターと歌声を聴くと、なんと楽しそうに歌い始めたのだ。その奇跡の瞬間を撮影した動画はSNSで瞬く間に拡散され、爆発的な「バズ」を巻き起こす。康男は猫を「バズ」と名付け、二人の歌声はネットの海を駆け巡る。この予期せぬバズは、康男の感情や人間関係、そして人生を大きく揺さぶっていくことになる。温かくて少し切ない、新しいハートフル・”バズ”・ストーリーだ。