紀伊カンナ
「こんなはずじゃなかった」と心の中でつぶやく若者たち。夢を追いかける者、現実と向き合う者、それぞれの日常は時に交錯し、ささやかなきらめきを放つ。アニメーターの岸くんは「辞めたい」が口癖、仕事はクールでも同棲相手には甘い千代ちゃん、モテるバンドマンのたまき、地下アイドルに夢中の女子高生キキちゃん。魔法が使えなくても、彼らは不器用に、けれど確かに、自分だけの青春を駆け抜けていく。紀伊カンナが描く、心に響く等身大の青春群像劇だ。