豊林サカネ
田舎町に暮らす中学二年生の桧木春平は、小学校の同級生で唯一私立中学に進学した高屋川あんと同じバスで通学している。かつては仲良しだった二人だが、いつしか会話も途絶え、バスの中でも言葉を交わすことはなかった。しかし、ある出来事をきっかけに、一年ぶりに二人の間に会話が生まれる。ぎこちないながらも、バスの揺れと共に少しずつ距離を縮めていく春平とあん。これは、子どもと大人の狭間で揺れ動く、淡くもどかしい「ラブ未満」の青春コメディだ。