さいとう・たかを
江戸の町を震撼させる凶悪な犯罪。それを裁くは火付盗賊改方長官・長谷川平蔵、通称「鬼平」だ。若き日の放蕩無頼な経験から裏社会にも通じ、悪党の心理を見抜く彼は、まさに鬼。しかしその胸には人情を解する心が宿る。時に変装し、時に情けをかけ、悪党の化けの皮を剥いでいく。悪を憎みながらも、その背景にある人間ドラマを深く見つめる鬼平の活躍は、まさに痛快。人情と剣戟が交錯する、読み応え抜群の時代劇だ。