梨木 香歩/近藤 ようこ
明治時代、亡き友の家で「家守」として暮らすことになった文筆家・綿貫征四郎。彼を待っていたのは四季折々の草花が咲き誇る庭と、ちょっと不思議な毎日だった。サルスベリの木に恋慕されたり、河童の衣を拾ったり、化狸を助けたり。さらには亡くなったはずの友まで現れ、綿貫の日常は奇妙で温かい出来事に満ちていく。人と自然、そしてあやかしが織りなす、どこか懐かしくも幻想的な物語だ。