江口 夏実
大学生の真木と八重子はある夜、空から降ってきた広辞苑にぶつかった男モグラと出会う。彼はあの世から出禁をくらい死ねない体だという。モグラと関わったせいで幽霊が見えるようになった二人は、彼があの世へ帰るために幽霊の「灯」を集める手伝いをすることになる。バイト先の怪現象、故郷の島で起こる人魚祭りなど、この世とあの世の境界線で巻き起こる奇妙な事件の数々。モグラが営む銭湯がある「抽斗通り」を舞台に、人間と霊が織りなす怪しくもおかしい日常が幕を開ける。江口夏実が贈る、世にも不死議な怪奇コメディだ。