九駄 礁太
ゲームアプリ会社に勤める平凡な34歳独身・神田一正。ある日彼は、行くあてのない謎の女子高生・宮崎美羽と出会う。美羽は神田に「私のこと、飼ってくれませんか?」と問いかけ、神田は純粋な親切心とささやかな下心から彼女に手を差し伸べるのだ。子供のようでもあり大人のようでもある、危うい魅力を放つ美羽。彼女との出会いが、神田の退屈だった日常を大きく揺るがし始める。まるで食虫植物サラセニアのように、じわりじわりと男の人生を絡め取っていく美羽の存在が、読者の心をざわつかせる新感覚の心理サスペンスだ。