宮坂香帆
最愛の父を亡くし、天涯孤独の身となった六条伯爵家令嬢・彩葉。強欲な継母から自由になるため、彼女は名門・不知火公爵家の跡取り・烈に嫁ぐことを決意する。毎年届けられる差出人不明の薔薇の花と、その身にまつわる“秘密”だけを抱えて。不遜で謎めいた態度の烈に反発する彩葉だが、なぜか彼の瞳に見つめられると抗えない。危機を救ってくれる烈に、彩葉は次第に惹かれていくのだ。これはただの契約結婚なのか、それとも真実の愛なのか。少女の“秘密”と失くした記憶、そして一輪の薔薇が織りなす、絢爛ノスタルジック・ラブロマンスだ。