氏賀Y太
「人間はどこまで残酷になれるのか?」現代日本で実際に起きた凶悪事件を題材に、人間の精神と肉体の極限を描き出す連作短編だ。女子高生コンクリート詰め殺人事件や混血少年連続殺人事件など、誰もが耳にしたことのある衝撃的な事件が氏賀Y太の筆致でフィクションとして蘇る。登場人物たちの狂気と絶望、そして極限状況下での行動は読者の心に深く突き刺さるだろう。目を背けたくなるような現実を突きつけながらも、その奥底に潜む人間の本質をえぐり出す、まさに「真」の現代猟奇譚だ。