丸尾末広
白秋小学校に通う少年ギチギチくんは、無表情でどこか不思議な存在だ。彼をいじめたり、悪いことをするクラスメイトには容赦しない。得意の「秘法」を使い、相手にテストで0点を取らせたり、心の中を皆の前で暴露させたりと、奇妙な方法でお仕置きしていくのだ。その能力を使った記憶は相手に残らない。一見するとほのぼのとした学園生活だが、ギチギチくんの妖しい力とシュールな描写が、物語に独特の不気味さとユーモアを添える。丸尾末広作品としては異色の、どこか懐かしくもゾクゾクする学園ダークファンタジーだ。