青池保子
東西冷戦の只中、NATO情報部のエーベルバッハ少佐に極秘指令が下る。ソ連KGBの大物将校が西側への亡命を打診してきたのだ。その真意を探り、保護する任務を負った少佐は、裏切りと欺瞞に満ちたスパイの世界へと足を踏み入れる。しかし、KGBは西側の二重スパイを次々と排除する冷酷な暗殺者「魔弾の射手」を放っていた。味方さえ信用できない状況で、少佐は狙撃手の巧妙な罠と心理戦に翻弄されながらも、自身の命を賭して任務を遂行しようとする。緊迫感あふれる頭脳戦とハードボイルドな展開が魅力の、骨太なスパイアクションだ。