加藤和恵
『青の祓魔師』の加藤和恵が贈る珠玉の短編集だ。悪魔に狙われる華道家元の娘と謎の祓魔師の秘密を描く『深山鶯邸事件』は、後の代表作の原点ともなった。デビュー作『僕と兎』や、バディの絆が光る『赤茄子』など、初期衝動と才能が凝縮された多彩な物語が詰まっている。時に切なく、時に熱い、加藤和恵のルーツが垣間見える魅力満載の一冊だ。奇想天外な発想と躍動感あふれる筆致で、読者を一瞬にして作品世界へと引き込む。