相田 裕
明治七年、東京。幕末の激動を生き延びた元武士・鬼生田春安は、死に場所を求め暗殺計画に身を投じる。だがその現場で、不死の力を持つ謎の少女・シノに阻まれ瀕死の重傷を負うのだ。死を望む春安だったが、シノは彼を自らの眷属とし命を繋ぐ。彼女の宿願は、不死の母を殺し自分も死ぬこと。そのために春安の力を必要としていたのだ。二人は不死殺しの妖刀「殺生石」を求め、明治政府や不死の兄弟たちとの壮絶な戦いへと身を投じていく。死を求める者と死を願う者。二人の運命が交錯する、血と命が燃え盛る明治浪漫譚だ。