草川 為
美しい景色を自分だけのものにしたい。そんな人々の思いが込められた「箱庭」には、不思議な「主」が住まう「もっけの箱庭」と呼ばれるものが存在する。主人公のれんは、ひょんなことから箱庭専門の庭師見習いとなることに。彼が相続した箱庭には、藤の庭魂「吉祥」が宿っており、れんはその吉祥に取り憑かれてしまうのだ。製法が途絶えた貴重な文化財「勿怪の箱庭」を修造するため、師匠や兄弟子と共に、れんの不思議な日々が幕を開ける。植物とあやかしが織りなす、心温まる箱庭ファンタジーだ。