藤田和日郎
19世紀ヴィクトリア朝のロンドンに、女性ばかりを狙う連続殺人事件が発生した。現場では高笑いしながら跳び去る怪人の姿が目撃され、人々は都市伝説の「バネ足ジャック」が殺人鬼となって蘇ったと恐れおののく。事件を追うロンドン警視庁の警部は、真相を探るため「黒博物館」を訪れる。そこで語られるのは、かつて悪質なイタズラを繰り返していた傲慢な貴族ウォルター・デ・ラ・ボア・ストレイドの存在だった。怪奇と冒険、そして切ないロマンスが織りなす、藤田和日郎が描くゴシック活劇だ。