池田理代子
パリの資産家令嬢クローディーヌは利発で美しい少女。しかし彼女は幼い頃から「自分は男の子だ」と信じていた。初めての恋は小間使いのモーラ。だが周囲は彼女の愛を認めない。その後も年上の女性セシリアに惹かれるが、それは父の愛人であり裏切りに傷つく。男性の心を持つがゆえに、幾度となく「不完全な性」と愛に翻弄されるクローディーヌ。彼女の人生は切なくも壮絶な愛の記録である。時代を超えて心に響く、哀しくも美しい人間ドラマだ。