橘オレコ
時は明治。病弱な令嬢・桐ヶ谷紗都子は、家のために良縁を望む日々を送っていた。しかしある日、謎の殺し屋に命を狙われる絶体絶命の窮地に陥る。その場を生き延びるため、紗都子は殺し屋・後藤進平に「私と結婚してください」と大胆な提案を突きつける。その場しのぎの嘘のはずが、進平は紗都子を運命の相手と狂愛し始め、二人の命がけの契約結婚生活が幕を開ける。追われる身となった紗都子と進平は、危険な逃避行を続ける中で、互いの存在に深く囚われていく。愛が重すぎる殺し屋と薄命の令嬢が織りなす、歪で切ない明治ラブロマンスだ。