塩川桐子
江戸の町には、人々の暮らしに寄り添う不思議な存在がいた。それが「差配さん」だ。長屋の住人たちが抱える悩みや揉め事を、その機転と優しさで鮮やかに解決していく。だが、この差配さん、実は人間ではない。その正体は、なんと一匹の猫なのだ! 人の姿を借りた猫の差配さんが、時に厳しく、時に温かく、江戸の市井に生きる人々の心に寄り添う。子育ての悩み、恋の行方、ちょっとした諍いまで、猫ならではの視点と人情味あふれる解決策が、読者の心をじんわりと温める。浮世絵のような独特の絵柄で描かれる、心温まる江戸人情物語だ。