高山しのぶ
大正時代の帝都を騒がせる謎の奇病「枯死病」。死者が蘇る異様な現象に新聞記者の木曽は取材を進めるが、異形の鬼に襲われてしまう。彼を救ったのは、鬼の「花燭」である少女・白梅だった。花燭とは、鬼と婚約し、その身に咲く花を鬼に捧げる宿命の女性を指す。白梅は弟を救うため、強大な鬼・沈の花嫁となったのだ。人間と鬼、それぞれの思惑が交錯し、愛と死が織りなす数奇な運命が幕を開ける。和風ファンタジーとミステリーが融合した、妖しくも美しい物語だ。