アキヤマ香
地味で内気な大学院生・朝比奈元子。彼女が密かに想いを寄せるのは、なんと41歳も年上のドイツ文学教授・榊郁夫だ。その想いを告白するも、榊は「それは恋ではない」と一蹴する。元子は自分の感情が「恋」なのか「憧れ」なのか、その定義を模索することになるのだ。周囲の人間関係も複雑に絡み合い、嫉妬や羨望、自己嫌悪といった感情と向き合いながら、元子はひたむきに榊への想いを貫こうとする。年の差を超えた純粋な恋心と、揺れ動く心の機微を丁寧に描いた、切なくも温かい人間ドラマだ。