垣野内 成美
「吸血姫美夕」の世界観を受け継ぐもう一人の吸血姫、瑞月夕維の物語が幕を開ける。神魔と人間の血を引く夕維は、ある日吸血姫として覚醒。永遠の14歳として生きることになった彼女は、人間としての過去や感情に苦悩する。親友たちが大人になり結婚していく姿を影から見守る夕維の瞳には、常に切なさが宿る。美夕とは対照的に、人間だった頃の優しさを失わない夕維が、神魔が跋扈する闇の世界で何を見つめ、どう生きていくのか。美しくも哀しい、幻想的なゴシックホラーファンタジーだ。