楠本まき
あるアパートに引っ越してきた青年ミカヤ。しかしそこでは、住人の一人「K」の葬儀が執り行われていた。奇妙なことにKの死体は見つかっていない。ミカヤはKが生前住んでいた部屋に間借りすることになる。夜毎見る不思議な夢に導かれ、ミカヤはKの死の謎に興味を抱くのだ。水中メガネの男、妄想癖のある老人、球体関節人形を作る女――。アパートの風変わりな住人たちとの交流を通し、Kの死の真相に迫っていく。耽美でゴシックな世界観が織りなす、唯一無二の心理ミステリーだ。